4つのコース
1年次は広い視野で、4つのコースの基礎を学ぶ。
絵付ワークショップ
年に数回、ワークショップを開いています。参加者は、さまざまな釉薬を使って陶器に自由に絵を描きます。学生は指導を担当することで、身につけた知識や技術の再確認をします。
陶器実習Ⅰ
手びねり、ロクロ、石膏型といった成形方法を実践しながら学び、同時に、粘土の性質についても学びます。
陶器実習Ⅳ
陶芸の基本技法を学びながら、それらを応用して作品の制作に挑戦。造形や加飾などの研究を行います。
経験豊富な教員が温かく見守る中
陶芸と向き合い、自分と向き合う。
森本 すぎな
2019年度入学
高校から陶芸をしています。先輩方の自由な作風に惹かれて、大阪芸大に入りました。現在は、動植物をモチーフにしたオブジェを制作しています。本コースの魅力は、先生方が学生に寄り添い、丁寧に指導してくださるところ。4年次の秋、陶芸や自分の表現が分からなくなって行き詰まってしまったときは、先生が「今のあなたにできる作品をつくれば良い」と温かく励ましてくださいました。将来は、高校教諭として工芸を教えたいです。
CLOSEGLASSCRAFT COURSE
ガラス工芸コース
ガラスは、表現の幅がとても広い素材。
多彩な技法を日本有数の設備で学び、
自分だけの表現がキラリと光る
ガラス工芸をつくりだします。
外国人作家を
招いての授業
海外で活躍する作家をゲスト講師として招き、作品や制作について話を聞く授業を設けています。創作を通して異なる文化を知り、視野を広げるきっかけにもなっています。
ホットワーク実習
日本最大規模の吹きガラス工房での実習。タンブラーなどの制作を通して、ホットワークの基本技法を学びます。
キルンワーク実習
キルンを使ったガラス制作手法のほか、原形材の種類や調合方法などを学び、造形表現の可能性を考えます。
いろいろな表情を見せるガラス。
技術を身につけるほど、表現の幅が広がる。
塩路 麻尋
2018年度入学
ガラスは表情が豊か。冷たさ・温かさ、硬さ・柔らかさなど、正反対のイメージも自在に表現できる素材だと思います。今手がけている作品は、煙をモチーフにした丸みのある立体に、複数の直線を刻み込んだもの。優しさと力強さを同時に表現することをめざしました。卒業後は副手として大学に残り、創作活動を続ける予定。これまでは主に吹きガラスの技術を磨いてきましたが、今後はキルンワークの技術も修得し、表現の幅を広げていきたいです。
CLOSETEXTILE DYEING & WEAVING COURSE
テキスタイル・
染織コース
昔から文化や産業の主流である染めや織り、
テキスタイルデザイン。
その伝統的技法を身につけるとともに、
新しい表現法を追求。
世界を驚きと感動で染めるクリエイターをめざします。
テキスタイル
デザイン実習
コンピュータグラフィックス(IT情報技術)とデジタル捺染を基本から学び、これからの時代の染色表現や、自由な発想を生かせるテキスタイル制作のノウハウを、実践的に養うことができます。
染織表現実習
張木と伸子で布を張り、刷毛で引き染めをします。染めること・染めないことで生まれる美しさについて考えます。
搬入展示実習風景
毎年開催される恒例の作品展。型染め、ろう染め、織りなど、多彩な技法を生かして制作した作品を展示します。
身近な存在「布」で、自分を表現する。
色を染め重ねて、透明感を追求したい。
辻村 舞里愛
2020年度入学
カラフルな色彩表現に挑戦したくて、このコースを選びました。現在取り組んでいるのはろう染めです。ろう染めでは、赤、黄、青などの染料を何度も重ねて多彩な色を表現します。重ね方を間違えると、濁ってしまうのが難しいところ。透明感のある美しい色を出すことを目標に、作品を制作しています。染織の魅力は、常に人の肌に触れ、人とともにある「布」で思いを表現できる点です。卒業後も、仕事を通して布と関わり続けたいです。
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