芸術系大学で4年間を過ごした学生は、卒業後、社会でどのような活躍をしていると思いますか？
アーティストとして自分自身の技術やセンスを磨き続けて作家活動を行う人もいます。でも、一方で、就職活動を経て企業に入社し、学生時代の経験やアイデアを生かしキャリアを積み重ねていく人もたくさんいるのです。

今、社会の変化に応じて、就職活動に関する状況は大きく変わりつつあります。みなさんが大学を卒業されるころには、新たなルールが施行されているかもしれませんが、若年層の人手不足は継続し、新卒の学生を求める企業のニーズは高まり続けることでしょう。さらに、芸術系大学を卒業した学生には、大きな強みがあります。昨今の企業では、人に言われたことを実直に遂行できる人材だけでなく、柔軟な発想力で現状を打開する個性的な人材も重視されるようになっているからです。ひとつのテーマに対して自由な発想でアプローチをして、周囲に流されずに自分のアイデアを具現化する力。自分が納得できる完成形に向けてブラッシュアップする強い意志。さらに、つくりあげた作品の魅力や必然性を人に伝えるプレゼン力。芸術系大学では、こうした、主体性や行動力を4年間かけてしっかり磨き上げられるはずです。