海外でも作品を発表
コンサート主催に
レーベル主宰も

「電子音響音楽」という、少し不思議な音の世界で活躍する石上先生。リズムやメロディーがなくてもOK、という、とても自由な音楽を生み出します。その秘訣を体得できる授業「音楽音響デザイン」を担当しています。
canceller X
(KYOU RECORDS / 2017年)
作曲家、即興演奏家
石上 和也 准教授
電子音響音楽、実験音楽、サウンドアート、ノイズ・ミュージックなどの領域で活動を行う。DRドイツ公共放送からの委嘱作品制作をはじめ、ICMCなどの国際会議・国際電子音響音楽祭で作品を上演。コンサート・ライブイベントの主催や音楽レーベルも主宰し、これまでに100タイトルを超える作品をリリース。

メディア
ゲーム
アプリもライブも
日常をアップデートする
「音響デザイン」で社会とつながる

メディア
ゲーム
アプリもライブも
日常をアップデートする
「音響デザイン」で
社会とつながる

メディアの音楽や
効果音のほか、
ゲームや映画、
工業製品など、
社会のあらゆるところで
求められています

音楽のもとになる「音」とは何でしょうか。
音は、その瞬間にしか存在しない生き物のようなもの。
生み出される音も、それを聞く行為も、一回きりの貴重なものです。
一つひとつの音と向き合い、対話していけば、それらが音楽になり、作品にもなっていきます。
今、音や音響デザインは、社会のあらゆるところで求められています。
映像に重ねるフォーリーサウンド(効果音)やゲームの音、家電の音、駅やお店に流す音楽など、分野もさまざま。
音のエキスパートとして、ぜひ自分の道を切り開いてください。

社会生活の
さまざまな場面で
求められている「音」。
まだ見ぬ分野を
開拓していきましょう。

「音」と聞いたとき、うるさいものと捉える人もいるかもしれません。
でも世界の若者を虜にするゲームは「音」でドラマチックに盛り立てられていますし、アプリのタップ音や家電の操作音など、
生活の何気ないシーンを彩るのもまた「音」です。
音のあり方を設計するサウンドデザイナーや、ゲームなどの演出音をつくるサウンドプログラマーという仕事も引く手あまた。
「音」の価値は上がり、「音」の可能性は増しているのです。

社会生活のいたるところに需要があり、
注目されている音響デザイン分野。
最新の音響技術も学べます。

社会生活のいたるところに
需要があり、
注目されている
音響デザイン分野。
最新の音響技術も学べます。

『阪神淡路大震災と東日本大震災からの復興を支援するチャリティ・コンサート』 芦屋山村サロン 2014 年
  • 音楽・音響デザイン
    1年次と2年次の授業です。音そのものに注目して、音楽・音響デザインのさまざまな手法を習得していきます。DAWを使って音符を書かない作品を制作するほか、プログラムを組み、アルゴリズムを用いてPCにしかできない作品制作などを行います。音に向き合うことで、自分と音楽というものの関係や音楽性を考察する機会にもなります。作品は学科の恒例イベント「秋の電子音楽祭」で発表することも。なお、石上先生は3年次以上の「芸術工学」の授業も担当し、メディアアートにする講義も行っています。
  • ステージ音響実習
    ライブなどで「音量の拡大」のために音響システムを扱うPA(Public Address)。そのPAのなかで特に音楽的要素が強いものをSR(Sound Reinforcement)=「音の補強」と 呼びます。SR エンジニアは最適な音を聴衆に届ける陰の立役者です。小さなホールでのクラシックコンサートから 外ロックフェスまでライブは多種多様。授業では、多彩な楽器編成と会場を想定して、マイクやスピーカー、エフェクターなどの機材を設置 してSRを実践。音の方向や音量、音質を整えデザインします。
  • MAや空間音響も学べます
    映画やドラマなどの映像コンテンツに効果音やナレーションなどをつけていく仕事を「MA Multi Audio」といいます。このMAを学べる授業があるほか、電子音楽の歴史のなかで注目されてきた「空間音響」も学べます。空間での音の響かせ方をデザインするもので、実験ドームの多次元立体システムもそのひとつです。

スーパーニューを実現する
音楽学科の学びの柱

にはワケがある!

大阪芸術大学の音楽学科は、
日本の電子音楽教育の先駆けだったことを知っていますか?
音の未来をリードし続けて50年以上。
パイオニアかつ革新のDNAは、
現在の音楽学科にも受け継がれています。