資格取得のための必修科目が多い場合は、授業時間も比較的長めに。その一方で、一人暮らしやアルバイトを始めたり、サークル活動に取り組んだりと、自由度や新しい出会いも拡大。したい学びや好きなことに熱中し、充実した毎日を楽しむ先輩たちの本音を、ぜひ参考にしてください。
岡島 裕子1年生 大阪府立住吉高等学校出身
ピアノが大好きな私は、芸術の視点から幼児教育を学びたくて入学。音楽や芸術の力で心身を癒す芸術療法の授業にも興味がわきました。キャンパス内を歩くだけで色々なアートにふれられる総合芸大ならではの環境で、感性も磨き、将来は音楽をいかして子どもの教育に関わる仕事につきたいです。
少人数制のしょとげいは、みんな仲が良く、先生との距離も近くてアットホーム。人見知りだった私も、人前で緊張せずに意見を発表できるようになって、積極性が増しました。
藪本 鴻樹1年生 和歌山県立和歌山商業高等学校出身
しょとげい出身で小学校教員をしている兄の影響で、自分も同じ道をめざそうと決めました。授業は実際に体験しながら学べる実習や演習が多く、1年次から小学校や幼稚園など教育の現場に出る機会もあります。幅広い専門知識を吸収して、子どもたちをわくわくさせる面白い授業ができる先生になりたいですね。
大学で一人暮らしを始め、アルバイトもして、毎日が充実。バスケットボールのサークル活動で、建築や美術など他学科の友人とも楽しく交流し、たくさんの刺激をもらっています。
田中 真央1年生 山口県立下関南高等学校出身
入学して驚いたのは、長年教育の現場に携わってこられた先生方のあたたかさ。気さくに話せて何でも相談できます。現場での経験談も盛り込まれた授業はわかりやすく、公立幼稚園の先生という夢に向かって頑張ろうという意欲も高まります。大学から始めたピアノはまだ苦戦中ですが、先生の優しく丁寧な指導で少しずつ上達してきました。
クリスマス会など学科全体のイベントで学年を超えて交流できるのも、しょとげいの魅力。誰もがお互いの個性や長所を認めあって、のびのびと学べる環境が大好きです。
森 彩花2年生 大阪府立桜塚高等学校出身
小学校教諭・幼稚園教諭・保育士と3つの資格取得をめざしています。そのぶん履修科目が多くなり大変ですが、子どもの成長過程などをしっかりと理解することで、あらためて教育の仕事の責任や重みも実感。進路の選択肢が増えるだけでなく、将来どんな仕事についても、ここで学んだことが役立つと思います。
しょとげいのオリジナルキャラクターは、可愛くてみんなのお気に入り。ラッピングバスも登場し、見るたびに気分が上がります。バス停は学科棟のすぐ前なので、通学にも便利ですよ。
中西 哲太3年生 大阪府立河南高等学校出身
音楽や図画工作など芸術にも精通した小学校教員になるのが目標です。大阪芸大には各分野のプロの先生方が揃い、専門的な施設や設備も充実。先日は演奏学科とコラボ演奏も体験するなど、他ではできない学びがあります。
2年次のこどもふれあい体験実習では、週1回小学校や幼稚園などの現場を訪れ、今の教育の現状を体感できました。子どもとふれあう楽しさとともに、めりはりのある接し方の大切さも認識して、自分のなりたい教員像のイメージをさらに具体的につかめる機会になりました。
村田 菜々子4年生 私立 浪速高等学校出身
体験型の授業で子どもの心や遊びを体感したり、写生会や工作の指導といったボランティア活動に積極的に取り組んだり。密度の濃い4年間を過ごして実践力を高め、小学校教諭と幼稚園教諭、保育士の資格も取得しました。
努力のかいあって、大阪府の小学校教員採用試験に合格。先生方が何度も面接の練習をしてくださるなど、手厚いサポートも心強かったです。勉強だけでなく、図工や音楽など自由度の高い科目をとおして、子どもたちの自己表現力や感受性を育んでいける教育者をめざします。
藤原 沙良さん 2018年度卒業生
大阪市立中大淀幼稚園 勤務
卒業後、別の幼稚園で働きながら採用試験に合格し、昨年から現在の園に勤務。しょとげいの先生方には卒業後も親身にサポートしていただき心強かったです。子どもたちと一緒に全力で遊び、活動に取り組むのが私のモットー。子どもの笑顔や表情から多くの気づきを得ています。芸大の自然環境で学んだ季節の遊びなども取り入れ、子どもたちが楽しみながら成長していけるような保育をしていきたいです。
水家 大希さん 2019年度卒業生
社会福祉法人みねやま福祉会 峰山乳児院 勤務
高校の時から、将来は家庭での養育が困難な子どもの施設で働きたいと考え、在学中に小学校教諭・幼稚園教諭・保育士の3つの資格を取得しました。就職先は乳児院を選択。まだまだ未熟ですが、赤ちゃんや子どもたちが日々成長していくのを間近で見られる喜びが原動力です。経験を積んで、早く子どもからも施設からも頼られる存在になりたいですね。発達障害の子どもへの接し方やピアノの上達など、大学で学んだことは仕事の上でも大いに役立っています。
井上 寛子さん 2017年度卒業生
大阪芸術大学附属松ヶ鼻幼稚園 勤務
実習などで何度もお世話になり、実践的な学びで私を成長させてくれた附属幼稚園の先生になりました。子どもの笑顔が大好き。でも、私たち先生がしっかり考えて保育を行わないと、笑顔を引き出すことはできません。在学中、豊かな自然環境のなかで教わった四季折々の遊びや、充実した芸術の授業で身につけた造形・工作などの力をいかしながら、子どもが笑顔で楽しく園に通ってもらえるように、先生としてもっと成長していきたいです。
浅野 十蔵さん 2020年度卒業生
大阪市立鶴町小学校 勤務
小学校赴任と同時に2年生を担任。授業や学級運営に加えて事務作業も多く忙しい毎日です。でも、日々の目標を達成してクラス全員で喜びあったり、力を入れている図画工作の授業でみんなが楽しそうに作業するのを見たりと、色々な場面でやりがいを実感。在学中に、子どもを楽しませるアイデアや発想力を身につけ、芸術的な感性を磨いたことが、授業や学級活動で助けになっていますね。今後は語彙力なども高め、子どもたちの心に響く言葉で情熱を伝えられる先生をめざします。
葛原 美里さん 2017年度卒業生
株式会社サンワ 勤務
図画工作の教材等を製造する会社で企画を担当しています。図工好きな子が学校で活躍するための手助けができる仕事だと感じて入社しました。販売実績を見ると、私の知らないたくさんの子どもの手に商品が渡っていることが実感できてわくわくします。今では、図工が得意ではない子どもに図工の楽しさを知ってもらい、子ども目線だけではなく、先生が指導しやすい商品開発を心がけたいと考えるようになりました。